2014年12月6日土曜日

名詞を修飾する形容詞の変化

すでにいくつか形容詞の叙述用法の分を書きましたが、そのときは原形のままでしたが名詞を修飾するときは語尾が変化します。


不定冠詞の名詞を修飾する
ett 名詞には原形の語尾に t を、en 名詞には n を、複数形名詞には a を付加するだけでOKです。もちろん例外がたくさんありますが、とりあえずここから。

en röd bil. 赤い車
ett svenskt barn. スウェーデンの少年
ung kvinnor 若い女性たち

数詞、否定詞といった形容詞+名詞をさらに修飾するものは形容詞の前に起きます
fem röd äpplen. 5つの赤いりんご
ingen stor stol. ひとつもない大きな椅子(ingenは英語のnoに相当し、ひとつも無いなどと訳されます)


例外

・ett 名詞につく形容詞の例外変化
母音で終わる形容詞は tt をつける
(順に原形, 単数名詞に修飾, 複数名詞に修飾)
fri, fritt, fria (自由、フリー)

母音 + t で終わる形容詞は t をつける
vit, vitt, vita (白い)

tt で終わる形容詞はなにもつけない
trött, trött, trötta (疲れた)

母音 + d で終わる形容詞は d を tt に置換する
god, gott, goda (良い, good)

子音 + d で終わる形容詞は t に置換する
hård, hårt, hårda (難しい)



・en 名詞につく形容詞の例外変化
nn で終わる名詞は n を一つ除外する
sann, sant, sanna (事実)

・複数名詞につく形容詞の例外変化
m で終わる形容詞は m を付加する
tom tomt, tomma (空)

el または erで終わる形容詞は e を取り除く
vacker, vackert, vackra (美しい)
enkel, enkelt, enkla (単純)

その他例外
bra (良い) や fel (間違い)などの形容詞は単数名詞、複数名詞のどちらについても変化しない。

2014年12月5日金曜日

助動詞

さて、今回は助動詞をやります。
英語と違って文脈によって不定詞や現在形など形がいろいろと変化します。

不定詞, 現在形→日本語訳とします。ついでに連想しやすいように対応する英語も書いておきます。
vilja vill→~したい want
skola ska(skall)→しましょう、することになってる shall
kunna kan→できる can
なし måste→ しなくてはならない must
få får→ してもよい may


現在時制での用法は
動詞の位置に助動詞の現在形、次に動詞の不定詞をくっつけるだけです。
Dig kan se den. あなたはそれを見ていい。
Han ska komma till Sverige. 彼はスウェーデンに来ることになっている。
Jag måste springa. 私は走らなくてはならない。 springa: 走る
Jag vill köpa ett äplle. 私はりんごを買いたい。
Dig får läs en bok. あなたは本を読んでもいい。


助動詞を使った文の否定

助動詞と不定詞の間に inte を置くだけでいいです。

Dig kan inte se den.
Han ska inte komma till Sverige.
Jag vill köpa inte ett äplle.

~してはいけない (must not)は får  inteであって måste inte ではありません。
Dig få läs en bok. あなたは本を読んでもいい。

2014年12月4日木曜日

所有格

This is my pen. とかの my に相当する奴です。名詞の性によって変化していくので面倒ですが一々覚えないといけません。

順にen名詞, ett名詞, 複数形名詞につけます
私の min mitt mina
あなたの din ditt dina
彼の hans hans hans
彼女の hennes hennes hennes
その dess dess dess
私たちの vår vårt våra
あなたたちの er ert era
彼ら、彼女ら、それらの deras deras deras

名詞の直前に冠詞代わりに置けば良いです。
min äpple 私のりんご
dintt kaffe あなたのコーヒー
hennes



特別なものとしてsinがあります。これは3人称が主語の時に、その主語の者が排他的に持ってるものに使います。
たとえば「私の本」は「私」が所有している本と、「友達から借りていて一時的に私」が所有している本がありますが、前者の場合はminを後者の場合をsinに対応させます。

彼, 彼女, その(以上すべて複数形にもなりうる) sin sitt sina

Han sover i sitt rum. 彼は彼の部屋で寝る。
De äter sina äpplen. 彼女らは(彼女らの所有してる)リンゴを食べる。


さて次は英語の 's に相当する-sの用法です。定冠詞名詞に s をつけるだけなので簡単です。
pojkens mamma その少年の母

人称代名詞

たとえば英語で I (私)を目的語にするときは me になりますね。
人称代名詞とは「私」とか「彼」とかを名詞にしたやつです。

mig 私に (マイと発音)
dig あなたに (デイと発音)
honom 彼に
henne 彼女に
den, det それに(en, ettにそれぞれ対応)
oss 私たちに
er あなたたちに
dem 彼ら彼女らに


用法はそのまま目的語の位置におくだけです。
Jag talar med honom. 私は彼と話す。 (med は「~と」という意の前置詞)
Hon har det. 彼女はそれを持つ。
Jag ser er. 私たちはあなたたちを見る。

2014年12月3日水曜日

倒置法

何かを強調するとき、文頭にその強調の対象を持っていくことがある。
そのとき、その文頭に置いた単語あるいは句の直後に動詞がきて、その次に主語が置かれる。

Imorgon köper jag äpplen. 明日私はリンゴを買います。
Vacker är hon. 彼女は美しい。

否定詞を使う場合は主語の後に置きます。
Ung är han inte. 彼は若くない。
kaffe dricker hon inte. 彼はコーヒーを飲まない。

否定詞 inte, icke, ej

inteは英語で言うところのnotです。
基本は動詞の直後に置かれます。

Han är gammal inte. 彼は歳を取っていない
Jag arbetar inte. 私は働かない

ej は特殊な用法でのみ使われる。例えば~禁止など。
Ej rökning. 禁煙! rökning:喫煙

icke も ej と同様であるが、英語でいう non の用法もあり形容詞の意味を打ち消す。
icke-perfect 完全ではない

2014年12月2日火曜日

一般的な動詞の現在形と疑問詞

動詞は4つのタイプに分類されます。これがまあ面倒くさくて、単語ごとにどのタイプかを覚えておかないと現在形や過去形なのど語尾をどうするのかわからなくなります。
チクショー面倒くさくしやがってって思った方、日本語にも下一段活用とか上二段活用とかありますね。おそらく皆さんはその活用を自然と身につけたはずです。どうようにたくさん読み書きしていれば自然と覚えられると思うのでのでがんばってください。

動詞は1, 2, 3, 4と番号で振り分けられています。

ちょっと説明が大変なので端折ってwikiを引用しておきます。
引用元

第一変化動詞は語幹が-aで終わる動詞である。不定詞は語幹と同形である。現在形に-rをとり、過去形は-de、完了分詞は-t, 過去分詞は-d, -t,-deである。
第一変化動詞は語幹が-aで終わる動詞である。不定詞は語幹と同形である。現在形に-rをとり、過去形は-de、完了分詞は-t, 過去分詞は-d, -t,-deである。
第二変化動詞は語幹が子音で終わり、不定詞が-aで終わる。現在形に-erをとる。 第二変化動詞はさらに2種に下位分類され、2aと2bと呼ぶ。 2a の動詞は過去形が-deで過去分詞が-d,-t,-daとなる。2bの動詞は過去形が-teで過去分詞が-t, -t,-taとなる。過去形、過去分詞形の違いは動詞の語幹の末尾の子音が有声か無声かで決まり、有声のものは2aの、無声のものは2bの形をとる。
第三変化動詞は語幹が-a以外の母音で終わるものである。不定詞は語幹と同じ形であり、現在形は-rで終わる。 過去形の語尾は-dde, 完了分詞は-tt,過去分詞の語尾は -dd, -tt, -ddaである。
第四変化動詞は強変化動詞および不規則動詞である。日常的によく用いる動詞でこのグループに含まれるものは多い。過去形また過去分詞・完了分詞で語幹の強勢のある母音を変える。varaは完全に不規則であり、ほかの動詞と同じ語形変化をしない。

という訳です。なんじゃそりゃw

順に種類→不定詞→現在形動詞と並べていきます。
1 jobba jobbar 働く
2a köpa köper 買う
2b läs läser 読む
3 bo bor 住んでいる
4 komma kommer 行く
3 tro tror 信じる
3 gå går 行く


前回も言ったように、英語の三単現やドイツ語の格変化が無いので、主語が何であっても同じ現在形動詞が使われます。

Jag jobbar i Japan. 私は日本で働いている
Hon köper ett äplle. 彼女はりんごを買う
De kommer till Sweden. 彼らはスウェーデンに来る。(till は前置詞です)
Han går i skolan. 彼は学校に行く
Jag går på bio. 私は映画館に行く
同じ動詞でも前置詞が異なってくるようですね。やっかいです^^;


疑問形

さて前回勉強した疑問形を作ってみましょう。
Jobbar hon hör? 彼女はここで働いてますか?
Tror du på Gud? あなたは神を信じますか? på は前置詞, Gud 神

疑問詞

ここまででは単純な質問しかできませんね。
英語でいうところのWhatなどの疑問詞を覚えましょう。
när いつ
hur どうやって
var どこで
vem だれ
bad 何
varför なぜ
varifrån どこから
Vilken, Vilket, Vilka (複数の中の)どの ←順にen名詞, ett名詞, 複数形で使い分ける。

語順は疑問詞→動詞の現在形→動詞→副詞的表現など


När kommer hon till Japan? 彼女は日本にいつ来ますか?
Hur gammal är du? あなたは何歳ですか?
Var bor ni? あなたはどこに住んでいますか?
Vem är pjoken? その男の子はだれですか? en pjoke → pjoken 定冠詞名詞
Varför köper de en bil? なぜ彼らは車を買いますか?
Varifrån kommer du? あなたはどこからきました?

Vemの誰は単体であって、どの連中か?といった場合はVilkaを使う
Vilka är de? 奴らは何者?  ...といった感じです。